「「模造紙とマジック持ってきて」」

平成16年7月新潟・福島豪雨(平成16年7月)

「模造紙とマジック持ってきて」
~ボランティアセンターの運営がスムーズに~

(三条市 40代 男性)

水害のあとかたづけのボランティアのために、ボランティアセンターを作りました。センターでは、毎日の活動の進みぐあいや翌日の予定を話し合いました。

会議をスムーズに進める方法の一つに、ファシリテーション・グラフィックという技法があるんです。これは、会議に参加していない人でも、後から見ればわかるし、会議におくれてきた人でも参加できるというもので、模造紙にマーカーでわかりやすく書いてあげることによって、その人の発言をちゃんと聞いたよと示すことができ、同時に情報の共有と保存もできます。

よくボランティアセンターの終了ミーティングがめちゃくちゃ長かったという話を聞きますが、この手法を使ったので、私たちの終了ミーティングは短くて済みました。長くても1時間、ふつうは30分を目標にしていましたが、目の前の模造紙に書いていくことで情報共有がしやすいことと、模造紙に向かって話をするから個人の意見の対立にはなりませんでした。

当事者の議論は後ですることにして、その場は報告のみで議論はしないという前提で進めると、報告事項をあげてもらうだけですむのでとてもスムーズにいくのです。今まで、まちづくり等でこの手法を使ってきたことが活かされたかなと思います。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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