「姉妹都市のありがたさ、仮設トイレで実感」

平成16年新潟県中越地震(平成16年10月)

姉妹都市のありがたさ、仮設トイレで実感 

(小千谷市 50代 男性)

道路が完全に復旧するまでしばらくは、通れるところまで車でピストン輸送みたいな感じで物資を運んでくれて、私たちがそこまで取りに行くという方法をとりました。

わたしたち、年寄りから子どもまで140人ぐらいは、2日2晩野宿して3日目に体育館に避難したわけです。そこで、トイレ。これが一番、困ったわけです。それまではちょうど山地だったから、とりあえずはどこでも適当に行って用を足せるような状態だったんだけど、そうはいかなくなった。

そんなとき、姉妹都市を結んでいる東京の狛江市というところが、仮設のトイレを2基か3基、組み立て式のやつを届けてくれたんです。

これが一番ありがたかったですね。あれは一生忘れられないありがたさだった。男衆は別にどうってことはないんだけど、やっぱり女の人たちは一番喜んだと思います。

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