防災フェア2007in東京

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        防災フェア2007 in 東京



  〜 自然災害とその対策、防災における連携の重要性を考える 〜

「自 然災害フォーラム」 を開催しました
 
  さる、平成19年1月20日(土)、ベルサール九段(東京・千代田区) におい て、内閣府、防災推進協議会、(社)日本損害保険協会主催の「自然災害フォーラム」が開かれ、地域団体や企業の皆さま、防災関係の皆さまなど約 300名が熱心に参加されました。

 このフォーラムは、「防災フェア2007 in 東京」の一環として、多様な主体の自然災害に対する取組や各主体がどのように行動すべきかについて考える機会として開催したものです。
 
 政 府の中央防災会議では、自然災害による被害を少なくするため、昨年4月「災害被害を軽減する国民運動の推進に関する基本方針」を決定し、国民の皆さま一人 ひとりに防災意識を高め、日頃から具体的な「備え」を実践していただくための国民運動の展開を呼びかけているところです。
 本フォーラムは、その国民運動の輪を広げていく取組の1つとして、「防災とボランティア週間」 (毎年1月15日〜21日) にあわせ開催したもので す。
 ここにその概要を記します。これからの減災活動のご参考になれば幸いです。

  名  称 :  「自然災害 フォーラム」
  日 時 :  平成19年1月20日(土) 10:30〜12:35
  場 所 :  ベルサール九段 (東京都千代田区九段北1−8−10住友不動産九段ビル3階)
  主 催 :  内閣府、 防災推進協議会、 (社)日本損害保険協会

− 当日のプログラムから −

■主催者挨拶  西川 智 
(内閣府参事官(災害予防・広報・国際防災推進担当)
 「政府の中央防災会議では、自然災害による被害を少なくするため、昨年4月「災害被害を軽減する国民運動の推進に関する基本方針」を決定 し、国民の皆さま一人ひとりに防災意識を高めてもらい、日頃から具体的な「備え」を実践していただく国民運動の展開を呼びかけてきているところです。
 本フォーラムが、そのような国民運動の輪を広げていくきっかけになれば幸いです。」
          
   
        
           





主催者挨拶                          
■ 講演1    『迫りくる自然災害の脅威とその対 策
  室﨑 益輝 氏  (総務省消防庁消防研究センター所長)
             




 「最近の自然災害の特徴や日本/世界における動向について、「多発化・多様化・大規模化」がキーワード。
 こうした自然災害に備えるとの観点から「減災」をキーワードに、人間の持つ知恵・技能・意志といったものを計画的に足し合わせていくべき。」


室﨑氏
■ 講演2   『自然災害 に備える損害保険』
  竹井 直樹 氏  ((社)日本損害保険協会業務企画部長)
   



 「安全・安心な社会作りのために、防災の取組みとの連携・強化を図りながら自然災害における経済的損失を補償する損害保険本来の機能を発揮して社会貢献 して いきたい。」


竹井氏
■パネルディスカッション
 『自然災害に対する防災の取組みと連携の重要性』

<司 会>
    
 池上 三喜子氏
   ((財)市民防災研究所理事・(財)日本YWCA副会長)
<アドバイザー>
 室﨑 益輝 氏    (総務省消防庁消防研究センター所長)
<パネリスト>
 東方 幸雄 氏
  (東日本電信電話株式会社ネットワーク事業推進本部災害対策室長)
 鎗野 達男 氏   (帝人株式会社環境安全室長)
 荒木 潤一郎      (内閣府企画官(災害予防担当)災害情報調 査室長)
  田和 淳一 氏 ((社)日本損害保険協会業務企画部企画・安全技術グループリーダー)             
             
パネル01


(司 会池上氏) 「墨田区・町会ですいとんを味わうつどい」や「世田谷区・災害時高齢者助合ネットワーク」、「助けられる側 から助ける側へ」など、市民の取組を紹介

(NTT東方氏) 過去の災害を教訓とした企業の防災対策を紹介

(帝人鎗野氏) 製造現場における防災の取組 (自社内から地域・社会に向けた活動) と事業活動における防災の取組 (商品開発や継続的な供給)を紹介

(内閣府荒木) 政府・中央防災会議における決定を受けた「災害被害を軽減する国民運動」の推進に関する取組を紹介

(損保協会田和氏) 防災啓発やリスクマネジメント情報の提供などの取組を紹介



パネル03




パネル04
 これらの取組の紹介を受け、市民の取組と国の取組、 いずれもが必要不可欠であることと、
こ こに関わる企業には 
  ① 技術開発/支援
  ② 企業市民としての社会的責任(CSR)
  ③ 国と市民を繋ぐコーディネーター
という3つの役割があり、企業の役割と責任がますます大きくなってきていることが意識共有された。




パネル05


(司会池上氏) 次代を担う「中 学生」による主体的な取組を例に、人づくりの重要性の提言

(NTT東方氏) 安否確認システムや災害情報システムといった大規模災害に備える技術の紹介と利用促進の提言

帝人鎗野氏) CSR活動の更なる推進のための企業市民活動・防災社会貢献に関する検討の 状況

(損保協会田和氏) 業界ならではの情報収集とその提供による地域安全への貢献の提言

(内閣府荒木) 行政の取組として、避難対策や企業のBCPに関する研究、防災・減災に関する情報を引き出しやすくするためのライブラリー/ホームペー ジ の提供等につ いて

(アドバイザー室﨑氏) 連携を図るためのコーディネーター/潤滑剤としての役割は、企業のほか、専門家やNPO・ボランティアも担っている





パネル06
 まとめ
◆ 継続的な防災・減災の取組のためには、「協力」「資力」「体力」「気力」「知力」「魅力」という6つの力が必要。
◆ 地域の中で、企業、学校、NPO、ボランティ アなど様々な主体が、互いに不足している部分を補い合うことで、「連携の力」を発揮していける。


■閉会挨拶  
吉田 浩二 氏   ((社)日本損 害保険協会常務理事)

 「長時間、熱心なご討議に感謝します。これからも様々な主体によって熱心な取組がなされることを期待し、 我 々としても一層の努力をしてまいりたい。」
    
                         
吉田氏



ブース展示 ガ ラス破壊実験実演など

  フォーラム終了後、減災に役に立つ「防災ガラス」の破壊実験が会場内で行われました(「旭 硝 子ガラスパワーキャンペーン事務局」協 力)。
  実験には多くの方が集まり、興味深く説明に聞き入り、熱心な質疑応答もなされていました。

ブース
実験01   実験02   実験03

 このフォーラムを通じて、一人でも多くの方 に「災 害被害を軽減する国 民運動」を知っていただき、日頃から具体的な「備え」を実践するきっかけとなることを期待しています。
 内閣府は引き続き、この国民運動の推進に向けた取組を積極的に展開してまいります。
2007. 内閣府(防災担 当)

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内閣府政策統括官(防災担当)

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