防災ポスターコンクール「防災フェア2007in かながわ」を開催!!

防災フェア2007ロゴ
防災フェア2007in かながわ
会場の様子
~ 地域の防災力を高めるために ~
過去の災害に学ぶシンポジウムを開催しました
 さる、平成19年12月9日(日)、横浜市開港記念会館において、内閣府主催の防災フェア2007inかながわ「地域の防災力を高めるために 過去の災害に学ぶシンポジウム」が開かれ、地域住民の皆さまをはじめとする約200名の参加者が熱心に講演やパネルディスカッションに耳を傾けました。
 内閣府では、国民一人ひとりが防災意識を高め、日頃から具体的な「備え」を実践していくことで、安心して生活できる社会をつくっていこうとする「災害被害を軽減する国民運動」を展開しています。
 国民運動の取組の一つである本シンポジウムは、様々な分野で活躍する方々に減災のための活動事例を紹介していただき、自助・共助の観点から、いつ起こるかわからない自然災害に備えて日頃から取り組んでいくべきことを皆さまと一緒に考える機会として開催したものです。
 会場は横浜の代表的建造物の一つとして多くの市民に親しまれ、市の文化財にもなっている横浜市開港記念会館の大ホールをお借りしました。
 ここにその概要を紹介します。これからの皆さまの減災活動のご参考としていただければ幸いです。
 名称: 防災フェア2007inかながわ「地域の防災力を高めるために過去の災害に学ぶシンポジウム
 日時: 平成19年12月9日(日) 13:00~16:00
 場所: 横浜市開港記念会館(神奈川県横浜市中区本町1-6)
 主催: 内閣府、「2007防災フェアin KANAGAWA」開催実行委員会
─当日のプログラムから─
■主催者挨拶 鳥巣 英司(内閣府参事官(災害予防担当)
 「同じ自然現象でも、それがどんな災害になるのかは社会の災害に対する脆弱性で大きく違ってきます。人間の知恵で災害に対して強い社会を作っていくためには、公助とともに自助・共助が非常に重要となります。
 このシンポジウムが、家庭、職場、地域での日ごろの防災対策について考えていただく大きな契機になれば幸いです。」
主催者挨拶
■基調講演 『近年の災害に学ぶ』
 伊藤 和明 氏
 (元NHK解説委員)
 「近年の災害を振り返ると建物倒壊で多くの犠牲者が出ているが、耐震化は十分には進んでいない。建物の耐震化は今後の地震防災の最重要課題である。
 10月にスタートした緊急地震速報については、正しい知識を持ち、情報によって人の命を救う新しい対策として社会に浸透させる必要がある。」

公演の様子
■パネルディスカッション
『地域の防災力をどう高めていくのか ~実践例の報告をもとに』
<コーディネーター>
 吉村 恭二 氏(「2007防災フェア in KANAGAWA」
 開催実行委員会 会長)
<コメンテーター>
 伊藤 和明 氏(元NHK解説委員)

<パネリスト>
 山岡 耕春 氏(名古屋大学大学院 環境学研究科 教授)
 今村 文彦 氏(東北大学大学院 工学研究科 教授)
 翠川 三郎 氏(東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授)
 関  正雄 氏(株式会社損害保険ジャパン CSR・環境推進室長)
 井村 美和 氏(京都大学大学院生・JFFW(ジャパンファイヤーファイティングウィメンズクラブ)会員)
 鳥巣 英司  (内閣府参事官(災害予防担当))
ディスカッションの様子
◆パネリスト発表
(山岡氏)【防災をわかりやすく伝える試みについて】
 地震の揺れによる建物の倒壊の脅威を伝える必要があるとの思いから、耐震の大切さを伝える人形劇「こぶたくんとおおかみくん いえをたてる」を考案したいきさつや内容を紹介。
山岡氏
(今村氏)【津波被害の実態と教訓について】
 避難できれば津波の被害は抑えられるという観点から開催している津波避難をイメージするための講座や、住民が防災について楽しく学ぶ「サバ・メシコンテスト」などの様々な取組を紹介。
今村氏
翠川氏)【地域防災力向上のための防災マップの利用について】
 市民にとって使いやすく地域の様子や災害をイメージできるように工夫した、縮尺や絵文字を使った「わいわい防災マップ」について説明。また、地域の危険度を視覚的に示したデジタルシティも紹介。
翠川氏
(関氏)【企業の社会貢献としての防災】
 積極的に減災に取り組む企業として、社員のボランティア組織を結成して活動していることや、人形劇プロジェクト「稲むらの火」をスタート時から支援していること等を紹介。
関氏
(井村氏)【国を越えて息づく防災教育について】
 スリランカの津波被災地で「稲むらの火」が現地語に訳され防災教育用教材として使われていることや、家族や地域を大切にするスリランカの人々とのふれ合いの中で感じたことなどを照会。
井村氏
(鳥巣)【災害被害を軽減する国民運動について】
 一人ひとりが自助・共助の大切さに気づき、社会全体の防災力の向上のために日頃から減災活動を実践していこうとする「災害被害を軽減する国民運動」のさまざまな取組を紹介。
鳥巣氏
◆会場からの質問に答えて
 講演・発表の内容を受けて参加者が「しつもんカード」に記入した質問にパネリストが回答。「緊急地震速報はどのように使えばよいのか」「地域住民の防災意識を高めていくにはどうするべきか」などについて活発に意見が交わされた。
質問時の様子
◆まとめ
 地域の防災力を高めていくためには、住民一人ひとりの防災意識の高まりが重要。災害や防災・減災についての知識をわかりやすく伝えることや、住民が減災活動に気軽に楽しく参加できる様々な機会を作っていくことが防災意識の向上につながる。
■閉会挨拶 飯田 久也 氏
(「2007防災フェアin KANAGAWA」開催実行委員会 副会長)
 「今日のお話を聞き、改めて地域の防災力向上についても地域の皆さまと連携して取り組んでいかなければならないという思いを強くしました。ご来場いただきました皆さまにも、本日の防災フェアの内容を今後の取り組みに生かしていただきたいと思います。」
閉会の挨拶
会場の様子
 このシンポジウムをきっかけとして一人ひとりが「減災」について考え行動することにより、地域の防災力が高まっていくことを期待しています。

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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