030627文化財第１回・事前記者発表

　文化遺産は人類の精神活動の証、先人の精神活動を知る縁であり、これらの文化遺産を保護し、我が国の歴史と伝統を後世に伝えていくことは、現在を生きる我々の責務です。

　ひとたび大規模な災害が発生すれば、多数の文化遺産が火災等により失われる恐れが大きく、一度失われた文化遺産は二度と戻ってはきません。次なる地震が迫っている現在、文化遺産を焼失等から救うための対策を講じることは緊急の課題となっています。

　一方、文化遺産の多くはまちなかに存在しており、災害時における文化遺産の保護は、地域のまちづくり、地域住民の活動などとともに考えていかなければならない課題でもあります。

　そこで、このたび、内閣府、消防庁、文化庁及び国土交通省では、検討委員会を設置して検討を行い、平成１５年度末を目途に、文化遺産保護のための防災まちづくりに関する基本的考え方等をとりまとめることといたしました。

　第１回委員会は下記のとおり開催することとしております。