防災の動き



「防災女子の会」が提言を行いました!
〈内閣府 防災女子の会〉

【防災女子の会とは】

 女性の視点に立った災害対応については、これまでも女性の避難所運営への参画や、女性のニーズに配慮した支援物資の充実などが図られるとともに、国の取組の強化も行われてきました。一方で、被災現場における女性への配慮が十分であるとはいえず、防災に関わる国・自治体の女性職員の数も非常に少ないのが現状です。このような状況を打破し、「世界を変えたい」との想いで、令和2年12月に内閣府防災担当と男女共同参画局の女性職員によって「防災女子の会」を結成しました。

 防災女子の会では、資料の調査や自治体・NPOへのヒアリング、内閣府防災担当職員へのアンケート等を通して、女性の視点に立った防災を実現するための提言を行いました。

【防災女子の会からの提言】

 提言は、2つの章から構成されています。

 第1章では、女性の視点に立った被災者支援を推進するため、内閣府男女共同参画局においてとりまとめられた「女性の視点からの防災・復興ガイドライン」の取組のうち、避難所における性暴力・DVの防止や避難所運営等の意思決定の場への女性の参画等、特に重要であると考えられる施策を示すとともに、避難所運営に関する業務を整理している「避難所運営ガイドライン」についても修正を行うよう求めています。

 第2章では、女性の視点を組み込むための防災担当の体制強化に向けて、防災担当職員を取り巻く職場環境の改善を進め、国や自治体の防災を担う女性職員の割合を増やすとともに、男性職員も含む全ての防災担当職員が女性の視点に立った災害対策への理解を深めること、防災担当と男女共同参画担当が協力すること、多様な組織の防災人材がつながることが重要であると示しています。

【小此木大臣からのコメント】

 5月17日、小此木防災担当大臣に提言書をお渡ししました。大臣からは、「提言の通り、防災分野の意思決定に関わる女性を増やしていくことは特に重要。このため、まずは中央防災会議に女性の委員を増やしていく。引き続き女性の参画を拡大していくよう、男女共同参画局とも協力して進めていきたい」と力強いコメントをいただきました。

【おわりに】

 災害が起きた時、普段から弱い立場にある人々はより困難な状況におかれてしまいます。人口の約半分を占める女性が災害発生時に抱えるであろう問題を少しでも軽減することは非常に重要な課題であり、災害対応について検討するに当たっては、多様な観点から不断の見直しを行っていくことが必要です。





所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.