防災の動き

災害に強いアジアに向けて: アジア防災閣僚級会議の開催

1 アジア防災閣僚級 会議とは

アジア防災閣僚級会議とは、 アジア各国の防災を担当する閣僚級が集い、各国での「仙台防災枠組 2015-2030」(2015年3月に採択)の実施状況や推進方策について意見交換を行う会議です。毎年、アジア各国における災害リスク被害を軽減するための取組の成果と課題を共有し、今後起こり得る災害への対策を総括するため開催されます。

今年で第8回目となる当会議は、モンゴル政府とUNISDR(国連国際防災戦略事務局)の共催により、モンゴル・ウランバートルにおいて、7月3日から5日の日程で開催されました。約50カ国と地域から約3000人(事前の参加登録人数)が参加しました。 日本政府からは、あかま副大臣が代表として会議に出席しました。

2 会議の概要

1. 閣僚級セッション

日本政府を代表して、あかま副大臣から「仙台防災枠組」の支持及びその実施に向けて日本の取組を紹介するスピーチを行いました。 日本は仙台防災枠組の優先行動1 「リスクを理解する」への取組を重視し、南海トラフ地震に対する防災政策を推進することを述べ、防災政策の基本である仙台防災 枠組のターゲットE:防災戦略についても日本のDRRガバナンスを紹介し、実践例として先導的な役割を果たしたい旨を述べました。

閣僚級セッション

閣僚級セッション


モンゴル政府との会談

モンゴル政府との会談


2.テクニカルセッション2 「防災ガバナンス」

災害リスクを管理するための防災政策の強化「防災ガバナンス」をテーマとして、あかま副大臣が議長を務め、UNISDR 水鳥代表を含む5人のスピーカーと司会の参加を得て、仙台防災枠組の優先行動2「災害リスク軽減のため のリスクガバナンス」に関する課題や取組状況、ターゲットE「2020年までに国・地方レベルの防災戦略を作成する国を増やす」を2020年までに実現することについてパネルディスカッションが行われました。本セッションでは、 議長より①長期的な防災に関する戦略を国・地方政府で打ち立てることの重要性、②地方政府・地区レベルの取組強化が重要な役割を示すこと、③女性、高齢者、障害者の参画を得た包摂的なアプローチへの取組が不可欠であることを指摘しました。

3 その他

今会議では、田嶋熊本県副知事が、Build Back Better(より良い復興)に関するセッション、高 橋仙台市副市長が、International Recovery Platformに関するセッションでスピーチを行いました。

今次会議の成果としては、「ウランバートル閣僚宣言」「アジア地域行動計画2018-2020」が取りまとめられました。日本政府として、「仙台防災枠組」のさらなる推進に向けて取り組んで参ります。


〈内閣府(防災担当)普及啓発・連携担当〉

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.