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平成28年 今夏の一連の台風について

8月に相次いで発生した台風第7号、第11号、第9号は、それぞれ8月17日、21日、23日に北海道に上陸しました。また、台風第10号は、8月30日に暴風域を伴ったまま岩手県に上陸し、東北地方を通過して日本海に抜けました。一連の台風や前線の影響で、北海道で16日から31日までの総雨量が800ミリを超える地点があるなど記録的な大雨となりました。

北海道に台風が3つ上陸したこと、東北地方太平洋側に台風が上陸したことは、気象庁が1951年に統計を開始して以来で初めてのことです。

被害状況

一連の台風により、北海道、岩手県を中心に、各地で大きな被害が発生しました。特に、台風第10号では、岩手県岩泉町のグループホームで入所者9名が亡くなるなど、北海道及び岩手県を中心に、死者24名、行方不明者5名等の人的被害のほか、住家の全半壊や床上床下浸水、道路や電気・水道等のライフライン、農地や農林水産業の施設、収穫間近であった農作物等にも大きな被害が生じています。また、岩手県の久慈市、岩泉町では、河川のはん濫や土砂崩落などにより道路が寸断され、多くの地域が孤立しました。

政府の対応

政府では、災害への警戒態勢を確保するため台風上陸前から関係省庁災害警戒会議を開催するともに、内閣府の防災ツイッター等を通じて国民の皆様に対し、災害から自らの身を守るため早めの積極的な避難を呼びかけました。また、発災直後には、総理からの指示を踏まえ、直ちに関係省庁の局長級会議や関係省庁災害対策会議を開催するとともに、被害の大きかった北海道、岩手県に政府調査団を派遣しました。さらに、孤立が多数の地域で発生していた岩手県に政府現地連絡調整室を設置し、被災自治体と緊密な連携を図りつつ、人命の救命・救助、被災者に対する支援や速やかな復旧に向け、政府一丸となって対応してきました。


  • 岩手県岩泉町のグループホームの被害状況

  • 岩手県久慈市における浸水被害状況

  • 松本防災担当大臣と岩手県知事との意見交換(岩手県庁内)

  • 北海道新得町における鉄道被害の状況

支援策

被災地の復旧に向けて、政府は、9月16日に北海道や東北地方に甚大な被害をもたらした8月後半の台風による災害を「一連の災害」として激甚災害に指定し、公共土木施設や農地及び農林水産業共同利用施設等の災害復旧事業に係る特別措置等を講じています。

(平成28年10月19日現在)

〈内閣府(防災担当)災害緊急事態対処担当〉

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内閣府政策統括官(防災担当)

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