日本の火山 vol.34 八丈島 [東京]

海に浮かぶ富士

八丈島は東京の南287㎞に位置し、東山(別名、三原山)と西山(別名、八丈富士)の2つの火山が接合して形成されたひょうたん型の島である。東山の標高は701m。西山の標高は854mで伊豆諸島の最高峰である。
東山では1万年前から3700年前までに、山腹から山麓にかけて計6回の噴火が起こっている。西山では約1万年前から4000年前までに、少なくとも25回の噴火が発生していることが堆積物によって確認されている。有史以降では、1487年と1518年から1523年にかけて西山で噴火があった。さらに1605年には、西山の南東斜面で発生したマグマ噴火により火砕物が降り、溶岩流が発生している。1606年には八丈島付近で海底噴火があり、火山島が生成されたが、その位置やその後の状況は不明である。これ以降、八丈島では噴火活動は起こっていないが、2002年に西山から北西沖にかけての深さ10〜20㎞付近を震源とする地震活動が活発化し、八丈島が東へ5㎝移動する地殻変動も確認されている。
東山、西山ともに登山道が整備されており、山頂まで登ることが可能である。富士山と同じように美しい円錐形をした西山には、直径約500mの円形の火口があり、その周囲を一周する「お鉢めぐり」もできる。

北西側上空からみた八丈島 (東京都港湾局撮影)

八丈島
火山噴火予知連絡会により活火山に指定されている。気象庁により噴火予報(活火山であることに留意)が発表中である(平成27年5月31日現在)。

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