防災 Q&A‐内閣府防災情報のページ

Q:防災を負担に思わず継続させる方法はありませんか?

ご自身の関心ごとや趣味と防災を関連付けてみてはいかがでしょう。

防災にあまり関心のない人に、防災訓練や防災講演会への参加を促しても、残念ながら参加率は芳しくありません。自分の身に危険が迫っている、という状況でもなければ普段から高い意識を持って災害に備えよ、というのは難しいことなのかもしれません。
そこで、提案したいのが日ごろの関心ごとや趣味に防災を関連付けさせるやり方です。
たとえば、ガーデニングに関心のある人なら、自宅の庭にドングリの実をつける常緑広葉樹の苗木を植えましょう。育てる楽しみと、成長したら防火林として延焼を阻止し火災から自宅を守ってくれるので、育て甲斐があるはずです。また、近年ペットブームで犬を飼っている人も多くなりました。そこで、しつけを兼ねながら災害時に頼りになる災害救助犬として、訓練させてはいかがでしょう。万一、家族が生き埋めになったときは、吠えて周囲に異常を知らせてくれたら、いち早く発見され救助につながる期待がもてます。料理が好きな方は、ライフラインが途絶えた時でも栄養バランスのとれた美味しい食事が作れる献立を考え、素材を準備しておけば家族から感謝されるでしょう。からだを動かすことが好きな方は、避難所でできるストレッチのメニューを意識することで災害時の健康維持に役立つでしょう。このように、ご自身の楽しみに防災のエッセンスをプラスするひらめきをもって、持続できたらいいですね。

説明図

イラスト:井塚 剛

危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている。

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