防災 Q&A‐内閣府防災情報のページ

Q:非常時の備えをしたいのですが、被災地で女性が必要としたものはなんですか??

デリケートな部分が多い女性にはこれがあればよかったというものがありました。

自治体では女性のために生理用品を備蓄してくれている場合があります。しかし、これはあくまで応急的なものであり、様々な生理用ナプキンがあるなかで肌触りや好みの形状、状態などに対応してくれるものでありません。サニタリーショーツも含めて個人で相当量を揃えるべきです。また、生理中のかぶれやかゆみを避けるために、ペットボトルのキャップに6か所程度キリで穴をあけたものを、支給されたペットボトルにつければ、ビデとして洗浄することができます。被災地では1週間程度お風呂に入れないこともあるので、ウェットタオルや水のいらないシャンプーを用意しておくと汚れや臭いに対するストレスを軽減できます。替えの下着がないときに、おりものシートや抗菌スプレーを下着に吹き付けて難をしのいだ女性もいました。他にも乾燥などで肌荒れになることから、基礎化粧品、ハンドクリーム、リップクリームを求める声が多くありました。素顔を隠したいとき、また保湿のためにマスクは重宝します。避難所では、毎日洗髪できないので髪型を隠すため、炊き出しの調理中の頭髪落下防止のためにシャワーキャップを被る人も多くいました。
非常食の栄養の偏りから女性は便秘や体調不良に悩まされがちです。粉末の野菜スープや缶ジュース、野菜チップスなど繊維質やビタミン類を含んだ食材を自宅に多めにストックしておくと良いでしょう。

説明図

イラスト:井塚 剛

危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている。

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