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第4回専門家会合・IRPフォーラム、「アジア防災会議2013」開催

「アジア防災会議2013」等出席者による集合写真(前列中央:亀岡偉民内閣府大臣政務官)

平成25年1月23日、兵庫県神戸市にてアジア防災会議が開催され、亀岡偉民政務官が開会挨拶を行いました。この会議は、アジア各国の防災能力の向上及びアジア地域での防災ネットワークの充実・強化を図るため、アジア防災センター、内閣府(防災担当)及び国連国際防災戦略事務局(UNISDR)が共催するものです。亀岡政務官は、スピーチで東日本大震災から得た教訓を踏まえ、ソフト・ハード両面において災害に強い国づくりを行うことの重要性を強調し、また防災の主流化の更なる推進や、日本の知見を国際社会に発信することによって、2015年に終期を迎える国際的な防災行動指針・兵庫行動枠組(HFA)の後継枠組(ポストHFA)の議論にも積極的に参加していきたいと、日本の決意を述べました。

会議では、衛星技術を活用した防災への取り組みや、民間セクターによる災害リスク軽減や経済復興に関するプレゼンテーションが行われるとともに、災害リスク軽減に向けた世界的なトレンド及びポストHFAの策定に向けての方向性が示され、参加者からは熱心な質問や積極的な発言があり、本会議は成功裏に終了しました。

また、アジア防災会議に先立つ1月21日と22日には、同じく兵庫県神戸市で、「東日本大震災にかかる第4回専門家会合」と「国際復興フォーラム2013」が開催されました。

この専門家会合は、東日本大震災の教訓と経験を広く世界と共有し、将来の防災に生かしていくため、国内外の専門家や研究者の参加を得て、内閣府等が定期的に開催しているものです。今回は、内閣府が国際復興支援プラットフォーム(IRP)と共同で、現在作成を進めている「東日本大震災復興状況レポート」の中間報告等がありました。

翌日の国際復興フォーラムは、IRPが内閣府、アジア防災センター等と共に、毎年開催している国際会議です。今年は、開催テーマを「都市の力強い復興~防災を取り入れた復興・開発計画づくり~」と設定して、奥山仙台市長に基調講演をいただいたほか、被災経験を有する国内外の都市や国際機関の代表者から、災害復興の教訓等について報告がありました。

昨年12月の国連総会において、2015年に国連が主催する第3回防災世界会議の開催国は日本に決定されています。日本政府は、ポストHFAの策定を巡る議論に、積極的に貢献したいと考えています。この度、神戸で開催された一連の会議の成果は、このポストHFAにも反映され、世界の防災・減災に役立てられることが期待されます。

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