シリーズ 一日前プロジェクト(第23回)

もし、1日前に戻れたら…
私たち(被災者)から皆さんに伝えたいこと

自宅も職場も普段の備えが必要だと実感 (宮城県 30代 女性)

東日本大震災(平成23年3月)

平日の日中に発生したため、職場や家にいる家族との連絡がなかなかつかず不安な気持ちになったのが一番最初に思ったことでした。

電車などの交通機関がすべて機能しない状態で、当日は家に帰ることができず余震の続くなか職場で一晩を過ごしました。

電気・ガス・水道すべてストップした状態で、電話も混線状態のなか情報を得るためにラジオをつけましたが、普段使用しない単2 電池の予備がなくていつ切れるか不安でした。

今後のことを考えて、緊急時に使用する電気製品は比較的買い置きが多い単3 電池を使用できるものを選ぶか、普段使わないタイプの電池でも買い置きをしておくべきだと思いました。

普段から飲み水はまとめて購入していたものの、今回のように長期的に水道が使用できなくなると非常に困るので、下水に利用できる水をためておくことも必要だと痛感しました。お風呂の水もすぐに捨てないで残しておいたり、余震で停電があったときも、まずは水が出るうちにためることを優先するようになりました。

震災後、ガソリンの入手に困ったこともあり、最近はガソリンが残り半分になるとすぐに給油するようにしています。

今回の震災を経験して一番思うことは、備えておいて困ることはないということです。普段、疎かにしがちなことですが、いざというときに本当に困るのは自分です。自宅だけではなく、職場にもある程度の備えが必要だとも感じました。

被災者の実体験を聞く事ができる『一日前プロジェクト』は上記HPでも見ることが出来ます。家庭はもちろん、地域や職場等、
さまざまな話が掲載されていますので、企業の「社内報」や地域での「広報」に幅広く活用してください。

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