防災 Q&A

Q:非常食を備蓄する際のコツを教えてください。

栄養バランスのとれた美味しい非常食を準備しましょう。

最近では、非常食もバラエティに富み美味しそうな商品も出てきました。しかし、こうした非常食も避難所等での一時的な食事ならいいのですが、価格や栄養の偏りから長期避難生活には向いていません。
東日本大震災の被災地でも、野菜など繊維質の食材を求める多くの声がありました。栄養が偏ることで、疲れやすくなる、集中力が低下する、免疫力が低下する、体調を崩しやすくなる、イライラするなど心身に影響します。
そこで、日常の食材を災害時に活用する方法を考えてみましょう。もともと日本には保存期間の長い食材が豊富にあります。代表的なお米、お餅に始まり、小麦粉、砂糖、塩、味噌、醤油、酒、海苔、乾物類、ジャム、はちみつ、ドライフルーツ、缶詰、瓶詰など挙げればきりがないほどです。
日ごろから10日分程の食材を多めに用意し、消費したら補充するといった家庭内流通備蓄をすれば、負担も軽減できます。災害時は、まず冷蔵庫内の食材、常温食材、非常食の順番に消費します。自宅で過ごせるなら、調理用水、鍋、コンロがあれば、煮る、蒸す以外の大抵の調理が可能です。
野菜は茹でて冷凍し、自然解凍して食べられるように、麺類はゆで時間の短いもの、チーズや納豆などすぐに食べられる食材を切らさないなど、日ごろから災害時の献立をイメージしながら食材を選ぶようにしましょう。

イラスト:井塚 剛

危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている。

あなたの疑問に答えます!

防災、災害に関する疑問・質問がありましたら、内閣府(防災担当)まで、はがき、FAXにてお寄せ下さい。
専門家がていねいにお答えします。
〒100-8969
東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎第5号館3階 内閣府(防災担当) 防災Q&A係まで
03-3597-9091(FAX)

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.