シリーズ 一日前プロジェクト(第21回)

もし、1日前に戻れたら…
私たち(被災者)から皆さんに伝えたいこと

薬持ち出せず、避難場所で大弱り 〜自分の薬は肌身はなさず〜 (60代 女性)

平成19年能登半島地震(平成19年3月)

年寄りの人がたくさんおるでしょう。避難場所に行って感じたのは、お年寄りはみんな常にお薬を飲んでいるから、どんなときも自分の薬は肌身はなさず持っていなければいけないなということです。
夜中の2時ごろ、おばあさんが避難場所のすみでちょこんと座っていたので、わけを聞くと、「リュウマチで痛くて眠られん」と言うのです。で、連絡すると、すぐにお医者さんが看護婦さんと一緒に来てくれたんです。それにはほんとうに頭が下がりましたね。
先生が「これを飲んで」と痛み止めの薬を渡していると、それを見て「私にも薬をください」と言う人がいっぱいいました。引き出しに置いていたから、とっさに持ってこられなかったという人が多かったですね。だから、前もって何かに分けておいて、いつでも持って逃げられるようにしておかなければいけないとつくづく思いました。

https://www.bousai.go.jp/km/imp/

被災者の実体験を聞く事ができる『一日前プロジェクト』は上記HPでも見ることが出来ます。家庭はもちろん、地域や職場等、
さまざまな話が掲載されていますので、企業の「社内報」や地域での「広報」に幅広く活用してください。

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