Disaster Management News—防災の動き

「第4回アジア防災閣僚級会議」が韓国仁川で開催

  2010年10月26日から28日の間、韓国仁川において、韓国政府及び国際連合国際防災戦略(UNISDR)が主催して「第4回アジア防災閣僚級会議」が開催されました。
 この会議は、国連防災世界会議(2005年1月、兵庫県神戸市)で採択された「兵庫行動枠組2005-2015(HFA)」について、アジア各国での実施状況や推進方策を議論するとともに、アジアにおける災害被害の軽減のための取組みの成果と課題を総括するもので、アジア太平洋各国の閣僚級をはじめ53カ国の政府関係者、国際機関、地域機関及びNGO等から約900名が参加しました。「気候変動適応を通じた災害リスク低減」を会議全体のテーマに議論が行われ、最終日には、「気候変動と防災に関する意識啓発と能力開発」、「気候及び災害リスク管理に関する情報、技術、優良事例、教訓の共有」、「気候変動適応策と防災対策での環境配慮の促進」等を参加各国、各機関に呼びかける「仁川宣言」を採択して、会議は閉幕しました。
 日本政府からは、東祥三内閣府副大臣が代表として出席し、「気候変動と防災に関する意識啓発と能力開発」を議題としたハイレベル・ラウンドテーブル1において、韓国消防防災庁のパク・ヨンス庁長とともに、共同議長を務めました。公式ステートメントにおいて、我が国におけるコミュニティによる防災の取組みや防災教育について紹介するとともに、災害被害軽減に向けて適時・的確な避難を実現するため、コミュニティへの迅速な情報伝達に向けた国際セミナーの開催を検討している旨表明しました。また、パク韓国消防防災庁長やマーガレッタ・ワルストローム国連事務総長特別代表(防災)と今後の防災分野での協力等について個別に会談を行いました。
 本年は、HFAの中間年にあたり、UNISDRによるHFA中間レビュー等、HFAの更なる推進に向けた取組みが行なわれています。内閣府としても、HFAのさらなる推進に向けて取り組んでいくこととしています。

ハイレベル・ラウンドテーブルで議長を務める東内閣府副大臣

各国代表等による集合写真

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内閣府政策統括官(防災担当)

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