Topics  防災フェア2009 in はままつ

TOPICS 1 巨大地震に備える

シンポジウムと企業防災シンポジウム、2つのシンポジウムが開かれました。

巨大地震に備える
 23日にはシンポジウム「巨大地震に備える」が、アクトシティ浜松コングレスセンターで行われました。まず東京大学名誉教授の阿部勝征さんが、「地震予知の現状と東海地震の予知」と題し、8月11日の駿河湾の地震について触れながら、東海地震と地震予知について基調講演をしました。
 続いて、NPO法人防災情報機構会長の伊藤和明さんの司会によりパネルディスカッションが行われました。
 まず、浜松市防災監の安形英敏さんは、家の耐震補強と家具固定など、自分の命を守るため、できることに取り組んでほしいこと、危機管理アドバイザーの国崎信江さんは、海外で「稲むらの火」を題材に防災教育を行った経験と、「すぐ火を消せ」「慌てて外に出るな」といった昔から言われてきた災害時の行動が本当に正しいのかといった見直しを行っていることを、NHK静岡放送局放送部長の三摩真己さんは、災害報道についての技術革新、デジタル放送で震度情報が見られることをそれぞれ述べました。
 また、浜松市自主防災隊連合会会長の中谷郁夫さんは、避難場所の確保と避難訓練の必要性を、内閣府大臣官房審議官の長谷川彰一さんは、阪神・淡路大震災のときに消防庁に勤務していた体験をもとに、当時の防災体制と現在の政府の地震対策について説明し、なぜ自助が必要か、そして防災意識を実践につなげてほしいことを、述べました。また、阿部勝征さんは、前兆現象がない、震源が陸地でない場合は予知できないとし、緊急地震速報と「考えよう、数秒間でできること」という標語の重要性を指摘しました。
 その後、来場者とパネリストの間で、活発な質疑応答が行われました。最後に伊藤さんは、住んでいるところでどういう災害に遭うかは環境により違うということ、これを考えることが防災の出発点だとし、行政の限界を超える部分については、自主防災で対応してほしいと結びました。

企業防災シンポジウム
 24日には、企業防災シンポジウムが開かれました。事業継続推進機構理事長丸谷浩明さんの基調講演「地域企業へのBCPの普及の現状と展望」では、事業継続の位置づけと、中小企業への普及のポイントが述べられました。
 次に、富士常葉大学大学院環境防災研究科教授の池田浩敬さんの「静岡県における中小企業へのBCP普及の取組について」の講演に続き、パネルディスカッション「地元・近隣企業の事業継続への取組み そこから学ぶもの」が行われました。
 パネラーは川田昇司さん(アイシン精機株式会社)、山口晃生さん(株式会社ミダック)、森俊幸さん(森精工株式会社)、松村勲さん(株式会社焼津冷凍)で、各社のBCPの取組について紹介し、企業の防災活動や災害後の目標復帰時間などが議論されました。

巨大地震シンポジウム

企業防災シンポジウム

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