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女優 高山 侑子さん

映画「空へ—救いの翼 RESCUEWINGS—」は、航空救難「最後の砦」と言われる「航空自衛隊救難隊」と、救難隊初の女性パイロットの成長を描いた物語です。
主役の川島遥風役を演じたのは、新潟県出身の高山侑子さん。
高校1年生の高山さんは映画初出演にして主役に抜擢されました。
実年齢より8つも年上の自立した女性を演じるのは難しいこともあったそうです。
「いつか、同年代の役もやってみたいな……」と、はにかむ高山さんに撮影のこと、映画のことを伺いました。

仕事への誇りを持っていたお父さんの姿を思い出します

 「お父さんと同じ、航空自衛隊員の役で、しかも映画の主演というお話をいただいて、本当に驚きました」と笑顔で語る高山さんは、16歳になったばかり。高山さんのお父さんは、航空自衛隊新潟救難隊の高山和士元空曹長。平成16年の新潟・福島豪雨や、新潟県中越地震の際、新潟救難隊のメディック(航空救難員)として災害救助活動を行っていました。しかし、平成17年に訓練中の事故で殉職。
 高山さんは、お父さんの追悼式のために初めて訪れた東京でスカウトされ、芸能界へと入りました。
 「昔、水害のときに、お父さんが災害救助活動をしているビデオを見せてもらったことがあります。『これがお父さんだぞ』と、ヘリコプターからロープ1本で被災地に降りていく姿を指さすお父さんからは、自分の仕事に誇りを持っているんだという思いが伝わってきました」
 航空自衛隊航空救難団は、自衛隊の航空救難のために昭和33年に創立され、これまで200回もの災害派遣への対応や、物資・急患の空輸等を行っています。
 「プレッシャーはすごくありました」と、初めての映画主演について語る高山さん。
 「でも、自衛隊のことは知らないわけではなかったし、小さい頃には、当時、航空自衛隊で運用されていた『バートル』という黄色いヘリコプターに乗ったこともありました。今回、撮影で新しい色のヘリコプターに何度も乗れたので楽しかったです」と緊張の中でも楽しみを見つけながら臨んだ様子。
 「私が演じたのは、『人を助けたい』という思いがとても強い女性です。でも、思いだけでは救助はできないということが分かってきます。ストーリーの中で、いろんな試練を乗り越えて本当に強い女性へと成長していくんです」
 撮影では、遥風だけでなく、高山さん自身もさまざまなことにチャレンジし、成長しています。「撮影のときには、航空自衛隊の方にヘリコプターの操縦について教わりました。また、救難隊は人命を救助する仕事とはいえ、パイロットは実際に被災者を抱えたりするわけではないので、表情や、操縦桿を握る手を生かした演技について、手塚昌明監督からもたくさんアドバイスしていただいたんですよ」と、振り返ります。
 「航空自衛隊というと、普通は『戦闘機』のイメージが強いかもしれません。しかし、この映画を見て、航空救難の最後の砦として『救難隊』がいることを多くのみなさんに知ってほしいです。救難隊は、失敗が許されないため訓練はとても厳しいし、入るには勉強もたくさん必要です。空が好きな人、ヘリコプターが好きな人、人の役に立ちたい人に、目指してほしいと思います」

高山侑子さん
撮影:花井智子
高山侑子さん

Profile たかやま・ゆうこ
新潟県出身。2007年、TBS系「パパとムスメの7日間」で連続ドラマ初出演。花王ビオレさらさらパウダーシートのCMがO.A.中。本映画が映画初出演にして初主演となる。日本映画界の久々の大型新人誕生として、期待が高まる。12月5日に、フォトブック「高山侑子 in 空へ—救いの翼 RESCUEWINGS—」が発売となる。

12月13日(土)より角川シネマ新宿ほか、全国ロードショー (c)「空へ—救いの翼 RESCUEWINGS—」製作委員会 配給角川映画

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