シリーズ 一日前プロジェクト(第4回)

もし、1日前に戻れたら…
私たち(被災者)から皆さんに伝えたいこと

地震、津波、風水害……さまざまな災害を実際に体験した方に、「もし、一日前に戻れたら何をしますか?」と訊ねたのが、「一日前プロジェクト」。被災者の声は、私たちにいろいろなことを教えてくれます。今月のテーマは『台風14号(平成17年9月)』です。

毎年1回、震災訓練の日に水害の記憶がよみがえる(杉並区 60代 女性)

 9月の第1日曜日にやろうと区長の呼びかけで始めた第1回目の震災訓練のその日の夜に水害にあったから、去年やったときも、「ああ、そういえば去年の今ごろだったんだね」ということになりました。今年も、「ああ、あれはもう2年前なんだ」ということになるから、みんな絶対忘れないんです。
 あのときは、低気圧が異常に発達しちゃって、ドカンと来たわけです。天気予報を聞いて、ある程度予測していたけれど、あれだけのものが来るとは誰も想像できませんでした。で、それがトラウマ になって、今でも雨が強く降るとすぐ心配になります。
「災害は忘れたころにやってくる」と言いますから、毎年1回、訓練の日にあの日のことを思い出す、水害があったことを忘れないということは、とても大切だと思います。
※トラウマ(心的外傷):個人に心理的に大きな打撃を与え、その影響が長く残るような体験

毎年1回、震災訓練の日に水害の記憶がよみがえる

2階のトイレから水が噴き出す−洪水時の外出は危険−(杉並区 40代 女性)

 川が増水すると下水が逆流してトイレから水が噴き上がることがありますが、今回の水害では、2階のトイレから水が噴き出した家もありました。そういう時には、ビニール袋に水を入れてポンとふたをしておけばある程度防げるそうですが、本当にビックリしました。
 マンホールの蓋が持ち上げられて水が噴き出している箇所もあったので、あの時道路を流れていた水は汚水が混じっていたはずなんです。なので、子供たちが感染症にならないか心配でしたね。
 臭いもきつくて、洗ってもどうにもならないので、あの日履いていた靴は捨てました。夜であまりよく見えなかったから、いろんな危険な漂流物がある所を、平気で膝ぐらいまである水の中をジャブジャブ歩いていたけれど、ずいぶん危ないことをしていたんだなと思います。
 マンホールに落ちたり、感染症にかかる心配もあるだけに、洪水時に外出するときには気をつけないといけないですね。

2階のトイレから水が噴き出す−洪水時の外出は危険−

川があふれる可能性はあったと後から思う(杉並区 30代 男性)

 水害の後、何であそこがあんなに冠水するんだろうと不思議でたまりませんでした。
 当時はこの地域の雨としか見ていなかったんですが、地面の中は実はつながっているんですね。行政は多分水系全体で考えて、どこそこがいっぱいになったらどこそこに放流するということをやっているんでしょうけれども、普通に生活している私たちはそこまでは知らないんですよ。
 あの日はけっこう上流の方も降っていたから、それも追い打ちをかけるようにこっちに来る。今思えば、確かに川があふれる可能性はあったなと。
 近くの川も、よく見ると護岸の方が高くて、周りの道路がちょっと低いのです。いったん川があふれれば、水は低い方に行くから、当然道路沿いの家も水につかってしまいますよね。
 やっぱり、都会では自分の住む地域の自然環境をもっとよく知っておく必要があるなと後から思いました。

川があふれる可能性はあったと後から思う

http://www.bousai.go.jp/km/imp/

被災者の実体験を聞くことができる『一日前プロジェクト』は上記HPでも見ることができます。家庭はもちろん、地域や職場など、さまざまな話が掲載されていますので、企業の「社内報」や地域での「広報」に幅広く活用してください。

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