富士山の火山防災対策

富士山ってどんな山?
富士山火山防災マップの作成
検討体制(検討委員会)
富士山火山広域防災検討
富士山火山広域防災対策基本方針
富士山ってどんな山
 みなさんご存じのとおり、富士山は標高3,776m、日本で一番高い山です。形はきれいな円錐形をしていて広い裾野を抱き、その姿は昔から歌詠みに
詠われるなど、大変美しいものです。山麓ではきれいな水が豊富に湧き出し、富士五湖に代表されるきれいな湖沼が点在します。首都圏から比較的近いこともあり、また全国、海外から多くの観光客が富士山を訪れ、周辺の自然や景観を楽しんでいます。
活火山としての富士山
 富士山観光を楽しまれる皆さんは、富士山が実は活火山だということをご存じでしょうか。
 日本一の高さ、末広がりのきれいな形は、富士山が過去に何度も噴火をし、溶岩などの火山噴出物が幾重にも堆積し、つくられたものです。そして、水をよく通すその厚い堆積物には、雨や雪が浸透し、それが地下水となって麓までたどり着き、湧き出します。
 このように火山だからこそ、今の楽しまれる富士山があるわけです。そして、今も人がゆれを感じないほど小さな地震活動が観測されることもある、れっきとした活火山なのです。
過去の噴火
 富士山は今から約70〜20万年前に活動を開始し、噴火を繰り返すことで約1万年前に現在のような美しい円錐形の火山となったと考えられています。それ以降も活発な火山活動を繰り返してきました。その証拠として過去の噴火で流れ出た溶岩が多く見つかっています。古文書などの歴史資料にも富士山の噴火の記述があります。
 歴史資料で確認できる噴火は10回見つかっています(下表)。864年の貞観噴火で流れ出た溶岩の上は今は青木ヶ原の樹海になっています。1707年の宝永噴火を最後にこれまでの約300年間、富士山は静かな状態です。

年代
火山活動の状況
特に名前が付いた噴火
781年
(天応元年)
山麓に降灰、木の葉が枯れた。
800〜802年
(延暦19〜20年)
大量の降灰、噴石。
延暦(えんりゃく)噴火
864〜866年
(貞観6〜7年)
溶岩流出(青木ヶ原溶岩)。溶岩により人家埋没。湖の魚被害。
貞観(じょうがん)噴火
937年
(承平7年)
噴火。
999年
(長保元年)
噴火。
1033年
(長元5年)
溶岩流が山麓に達した。
1083年
(永保3年)
爆発的な噴火。
1511年
(永正8年)
噴火。
1560年
(永録3年)
噴火。
1707年
(宝永4年)
噴火前日から地震群発、12月16日から2週間にわたって爆発的な噴火。江戸にも降灰。
宝永(ほうえい)噴火

一口メモ:スコリアって何?

 富士山噴火の話をすると、必ず「スコリア」という言葉が出てきます。それではスコリアは何かというと、噴火の際に噴出した黒い軽石です。
 ときに火山は軽石を噴出する噴火をします。白い軽石はよく知られていますが、富士山の場合、さらさらと流れやすい色の黒い溶岩を噴出するため、黒い軽石が出きることがあります。宝永噴火では大量のスコリアが噴出し、それが空から降ってきました。富士山を東側から登ったことがある方は、黒っぽい砂粒に足をとられることはありませんでしたか。その砂粒は宝永噴火のときのスコリアです。

【右上】厚く降り積もったスコリアの層
【左下】手のひら半分サイズのスコリア
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