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令和2年版 防災白書|附属資料25 平成31年以降に発生した世界の主な自然災害


附属資料25 平成31年以降に発生した世界の主な自然災害

附属資料25 平成31年以降に発生した世界の主な自然災害(1)
附属資料25 平成31年以降に発生した世界の主な自然災害(2)
附属資料25 平成31年以降に発生した世界の主な自然災害(3)

<1> モザンビーク サイクロン・イダイ(TC-2019-000021-MOZ)

2019年3月14日から15日にかけて、サイクロン・イダイが風速毎時160kmでモザンビーク中部ソファラ州ベイラ市付近に上陸した。このサイクロンにより、ソファラ、ザンベジア、マニカ、インハンバン州では、豪雨と強風に襲われた。モザンビークの国家防災機関によると、本サイクロンにより、40万人近くが家屋を追われ、災害直後には多くの被災者が139箇所の避難所に身を寄せた。EM-DATによると、死者数は603人、被災者数は150万以上となっている。災害後、感染病の蔓延も確認され、また4月25日にはサイクロン・ケネスも上陸し、被害が更に拡大した。

日本政府は、JICAを通じ、緊急支援として緊急援助物資を届けるとともに、国際緊急援助隊・専門家チーム及び医療チームを派遣した。また、モザンビーク政府の復旧復興計画支援の要請を受け、深刻な被害を受けたソファラ州ベイラ市において、2019年9月6日から3年間、ベイラ市復旧復興計画における行動計画の策定を支援し、「より良い復興」(Build Back Better)の具現化を図り、災害に強い社会の形成を目指すため、「サイクロン・イダイ被災地域強靭化プロジェクト」を実施している。

<2> インド 洪水(FL-2019-000084-IND)

インドでは、毎年6月から9月にかけて、南西モンスーンの影響により、豪雨、洪水が発生しやすい時期である。2019年のモンスーン時期は、例年よりも降雨量が多く、期間も長引き、被害が拡大した。マハラシュトラ、西ベンガル、ケララ、マディヤ・プレデーシュ、グジャラート、ビハール、カルナカタ、アッサムといった州を含む14州にわたり深刻な洪水被害をもたらした。EM-DATによると、2019年のモンスーン期における洪水による死者数は1,900人、被災者数は300万人、経済損失は100億米ドルに上った。

インド政府の発表によると、2019年のモンスーン期の降雨量は、1994年から統計で最も多く、8月と9月の総降雨量は、1983年以来最も多く、9月の降水量は、1917年以来2番目に多かったなど、多くの記録を更新した。

<3> バハマ ハリケーン・ドリアン(TC-2019-000099-BHS)

カテゴリー5のハリケーン「ドリアン」は、2019年9月1日、最大風速毎時295㎞(185マイル)でバハマ国のアバコ島のエルボー・ケイ(Elbow Cay)に上陸した。本サイクロンは、アバコ島とグランドバハマ島にほぼ2日間にわたり停滞し、深刻な被害をもたらした。アバコ島が最も深刻な被害を受け、人的被害のみならず、住居、通信、井戸、道路、水道など多くの構造物に被害をもたらした。

EM-DATによると、死者数は、370人、被災者は約15,000人、経済被害は、約70億米ドルに上った。

緊急救援活動は、バハマ政府のもと、国家防災機関及びカリブ災害緊急管理機関(CDERA)や国連人道問題調整事務所(OCHA)を中心に行われた。

日本政府は、本災害による被害に対し、同国政府からの要請を受け、JICAを通じ、緊急援助物資(テント、毛布等)を供与した。


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