令和2年版 防災白書|第1部 第1章 第4節 4-2 二国間等防災協力


4-2 二国間等防災協力

内閣府は、国際機関を通じた取組に加え、海外からの防災を担当する閣僚級の訪問等の機会を通じて、防災政策の経験を共有するなど、世界各国の政府における防災担当部局との連携を深めている。特に、米国やインド、トルコとの二国間での連携について、以下に記載する。

(1)内閣府と米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)との連携

内閣府は、平成26年12月に締結された米国連邦緊急事態管理庁(FEMA:Federal Emergency Management Agency)との協力覚書に基づき、毎年作業計画を締結し、国際会議やビデオ会議等を通じて情報共有や意見交換を実施している。令和元年12月に同覚書を更新するとともに、令和2年2月に作業計画に合意した。また、令和元年12月には内閣府職員がFEMAを訪問し、FEMAの体制や人材育成策等について情報交換を行った。

(2)内閣府とインド内務省等との連携

内閣府は、平成29年9月に締結されたインド内務省との両国間の防災分野における協力の発展と関係の促進を目的とした協力覚書に基づき、令和元年6月にインド国デリー市において、「第3回日印防災協力会議フォローアップ会合」を開催し、官民の協力の取組について議論した。また、9月には千葉県で開催された九都県市合同防災訓練をクマール インド国家災害対応部隊司令官が視察するとともに、内閣府と防災政策や防災訓練についての意見交換を行った。

(3)日中韓防災担当閣僚級会議の開催を通じた日中韓三国の連携

平成20年の「第1回日中韓首脳会議」における「三国間防災協力に関する共同発表」に基づき、三国間の防災協力を一層強化するため、平成21年以来、日中韓三国が、日中韓防災担当閣僚級会合を隔年で持ち回り開催している。令和元年12月に韓国ソウル市にて、第6回日中韓防災担当閣僚級会合が開催され、平内閣府副大臣が出席し、日本の最近の災害対策について報告した。今般の会合においては、三国での防災協力を強化していくことの必要性について確認をおこない、三国で情報交換や意見交換を引き続き行っていくことを、共同声明として発表した。次回会合は令和3年度に日本にて開催することで合意された。

第6回日中韓防災担当閣僚級会合の様子
第6回日中韓防災担当閣僚級会合の様子

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内閣府政策統括官(防災担当)

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