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令和2年版 防災白書|特集 第2章 第1節 1-1 「令和元年台風第15号・第19号等に係る検証チーム会議」の検討経緯


第2章 令和元年房総半島台風及び東日本台風等に係る検証と対策

令和元年台風第15号(令和元年房総半島台風)では、長期停電や通信障害が発生し、これらの復旧プロセス、国・地方自治体の災害対応を通じて様々な課題が明らかになった。また、令和元年台風第19号(令和元年東日本台風)では、大規模・広域な被害が発生し、特に、自宅で被災された高齢者や、自動車での移動中に被災された方が多かったことから、避難の実効性の確保や、わかりやすい防災情報の提供等の重要性が一層認識された。第2章では、令和元年台風第15号・第19号をはじめとした一連の災害に係る検証チーム会議での検討・報告とともに、住民の避難行動対策について、令和元年台風第19号等による災害からの避難に関するワーキンググループでの検討・報告について、概説する。

第1節 令和元年房総半島台風及び東日本台風等に係る検証

1-1 「令和元年台風第15号・第19号等に係る検証チーム会議」の検討経緯

令和元年房総半島台風について、政府では、発災前から警戒態勢を確保して情報収集を進めるとともに、自衛隊の派遣、プッシュ型支援の実施をはじめ、政府一体となって対策を実施した一方で、長期停電及びその復旧プロセスなどの様々な課題が浮かび上がった。発生した災害から得られた教訓を踏まえ、防災減災対策のいっそうの改善につなげるべく、政府は、長期停電や通信障害等の対策の強化を検討するため、令和元年10月2日、内閣官房副長官(事務)を座長とする「令和元年台風第15号に係る検証チーム」を設置した。

他方で、この検証が始まった直後に令和元年東日本台風等による大規模・広域な被害が発生した。このため、令和元年東日本台風等によって課題として指摘された避難対策や河川・気象情報のあり方等もあわせて検討することとし、検証体制を「令和元年台風第15号・第19号をはじめとした一連の災害に係る検証チーム」と改組し、同検証チームにおいて一連の災害対応の経験を集約・整理し、今後の災害対応に活かしていくこととした。

この検証チームの下に、個別論点の検証を行うため、内閣府政策統括官(防災担当)を座長とする実務者検討会を設置するとともに、経済産業省、総務省、内閣府、国土交通省等の検討会等において行われる個別論点に関する検証結果を踏まえ、政府全体としての検証作業を行うこととした。令和2年3月までに全3回の実務者検討会を開催し、有識者委員、関係省庁とともに、検討すべき論点を整理するとともに、課題と今後実施すべき対策について検討を行った。

令和元年台風第15号・19号をはじめとした一連の災害に係る検証チームについて
令和元年台風第15号・19号をはじめとした一連の災害に係る検証チームについて

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