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令和元年版 防災白書|附属資料25 平成30年以降に発生した世界の主な自然災害


附属資料25 平成30年以降に発生した世界の主な自然災害

附属資料25 平成30年以降に発生した世界の主な自然災害(1)
附属資料25 平成30年以降に発生した世界の主な自然災害(2)

<1> インドの洪水・地すべり(FL-2018-000134-IND)

インドのケララ州では,2018年6月のモンスーンから大雨に加え、8月1日から19日にかけて758mmを超える雨量の大雨が降ったため、大規模な洪水や地すべりが発生した。インド全土に大雨が降ったため、ケララ州を含む8つの州で洪水が観測された。死者・行方不明者は,500人を超え,2千3百万人を超える人々が被災した。

インド国の災害応急チーム、水衛生チーム、ケララ州の災害応急チーム(National Disaster Response Team、national disaster WATSAN response teams, and state disaster response teams)やインド赤十字社などが、緊急医療、衛生管理を実施した。ケララ州の人口の約半数が井戸水を飲料水として使用しているため、井戸水の安全性の点検も行われた。日本赤十字社なども国際赤十字・赤新月社連盟を通じて、災害対応、復旧・復興に協力した。

<2> インドネシア 地震(EQ-2018-000156-IDN)

インドネシアのスラウェシ島では、2018年9月28日17時2分頃(日本時間28日19時2分頃),スラウェシ島中部スラウェシ州ドンガラ県パル市の北78kmを震央とするマグニチュード7.5の地震が発生し、死者・行方不明者は約3,400人にのぼり、州都パル市とドンガラ県ドンガラ市を中心に約68,000戸の住宅、45の医療施設が被害を受けるなど甚大な被害が発生した。

この地震・津波では、内陸部及び沿岸部の両方で発生した液状化に由来する地滑り・津波の発生が、被害を拡大した要因のひとつとなった可能性が指摘されている。独立行政法人国際協力機構(JICA)は、津波や液状化現象を更に分析し、詳細なハザードマップを作成し、それらを基に復興基本計画を策定するための支援を継続的に行っている。

<3> アメリカの森林火災(WF-2018-000421-USA)

2018年11月8日、カリフォルニア州北部ビュート郡で発生した森林火災キャンプ・ファイア(Camp fire)により、85名が死亡、家屋約14,000棟が被害を受け、約62,000ヘクタールが焼失した。火災の延焼速度が速かったこともあり、避難する車で幹線道路が渋滞する中、車中で火災に巻き込まれた人もいたとみられている。

また、同日、カリフォルニア州ではキャンプ・ファイヤー以外の森林火災も発生し、州南部で発生したヒル(Hill)、ロサンゼルス郊外で発生したウールジー(Woolsey)も含めた保険対象の損失額は90億ドルにのぼると推定され、森林火災として米国で最も高い被害額を記録した。カリフォルニア州は、猛暑、極端な低湿度など森林火災を誘引する気象条件が揃いやすく、近年、森林火災の発生が続いている。


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