5-2 二国間等防災協力
我が国は、国際機関を通じた取組に加えて、10回以上、海外からの防災を担当する閣僚級の訪問等の機会を通じて、防災政策の経験を共有するなど、世界各国の政府における防災担当部局との連携を深めている。特に、米国との連携及び日中韓三国間での連携について、以下に記載する。
(1)内閣府と米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)との連携
平成26年12月に締結された内閣府と米国連邦緊急事態管理庁(FEMA:Federal Emergency Management Agency)間の協力覚書に基づき、平成28年9月14日にFEMA本部(ワシントンDC)において、年次会合が開催された。我が国からは松本内閣府副大臣、FEMAからはフューゲート長官(当時)が出席し、両国間の防災施策について情報共有等を行ったほか、これら災害情報の共有、ワークショップへの参加などを内容とする2016-17年度の協力について、確認した。
(2)日中韓三国における防災協力
平成23年5月に東京で開催された「第4回日中韓サミット」の首脳宣言での合意事項に基づき、三国相互の支援提供・受入れ能力向上のために、「日中韓三国防災机上演習」を実施している。平成28年度については、6月に韓国(ソウル)において、韓国に大型台風が上陸したとの想定シナリオにより、三国間の効果的・効率的な支援・受援の方法について議論を行った。