平成28年版 防災白書|第2部 第4章 10 その他の事業


10 その他の事業

(1)防災対策事業債等

総務省においては、地域防災計画に掲げられている災害危険区域において、地方公共団体が災害の発生を予防し、又は災害の拡大を防止するために単独で実施する事業について、716億円の防災対策事業債(自然災害防止事業)の対象とした。また、地方公共団体が単独事業として実施する河川管理施設又は砂防設備に関する工事その他の治山治水事業等について、662億円の一般事業債(河川等分)を措置した。

(2)保安林整備管理事業

農林水産省においては、全国森林計画等に基づき保安林の配備を進めるとともに、保安林の適正な管理を推進するため、保安林の指定・解除等の事務、保安林の管理状況の実態把握等の事業を実施した。

(平成26年度決算額 495百万円)

(3)特殊地下壕等対策事業

国土交通省においては、戦時中に築造された防空壕等の特殊地下壕について、現存する危険度が高いものに対して、埋戻し等の対策事業を行った。

(平成26年度決算額 4,089百万円の内数)

(4)休廃止鉱山鉱害防止等事業等

経済産業省においては、鉱害防止義務者が不存在又は無資力の休廃止鉱山の鉱害防止のために地方公共団体の実施する事業に対して補助を行うとともに、鉱害防止義務者が実施する休廃止鉱山の坑廃水処理事業のうち、義務者に起因しない汚染に係る部分に対し補助した。

(平成26年度決算額 2,408百万円の内数)

また、坑廃水処理に係る現場導入が想定される新技術について、実際の現場での適用の可否の評価、費用対効果等についての調査を行った。

(平成26年度決算額 19百万円の内数)

(5)鉄道防災事業

国土交通省においては、旅客鉄道(株)が施行する落石・雪崩等対策及び海岸等保全のための防災事業、並びに独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が施行する青函トンネルの防災事業に対し補助を行った。

(平成26年度決算額 1,216百万円)

(6)鉄道施設の老朽化対策

国土交通省においては、鉄道事業者の多数が開業後70年以上を経過しており、橋りょうやトンネル等の構造物の平均年齢が耐用年数を超える状況にあることから、地方の鉄道について、橋りょう、トンネルの大規模な改良及び長寿命化に資する改良を促進した。

(平成26年度決算額 283百万円)

(7)災害対策等緊急事業推進費

国土交通省においては、平成26年度及び平成25年度に発生した自然災害により被災した地域等において緊急に再度災害防止対策等の事業40件を実施した。

(平成26年度決算額 8,736百万円の内数)

(8)一般廃棄物処理施設の老朽化対策

環境省においては、ダイオキシン対策により整備した一般廃棄物処理施設の多くが老朽化し、地域でのごみ処理能力の不足、事故リスク増大の恐れがあることから、市町村が行う一般廃棄物処理施設の整備事業に対して循環型社会形成推進交付金による支援を行った。

(平成26年度決算額 95,286百万円の内数)

(9)浄化槽の整備推進

環境省においては、個別分散型汚水処理施設であり、災害に強い浄化槽の整備を推進するため、浄化槽整備に関する市町村の事業に対して国庫助成を行った。

(平成26年度決算額 7,570百万円の内数)


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