2-4 既存想定を超える災害の激甚化
上記のとおり、今後、さらに気候変動の影響の増大により、施設の能力を上回る外力による水害の頻発、発生頻度は低いが施設の能力を上回る外力による大規模な水害の発生が懸念される。
すなわち、既存の想定を上回る豪雨等の高頻度化により、従来の対策で「安全」「守れる」とされてきたものが通用しなくなる深刻な問題が生じる恐れがある。
現在、過去の大規模水害を踏まえた流量等を想定した計画に基づいて、堤防等の整備を進めているが、これまでの進捗状況に鑑みると、進行する豪雨等の高頻度化のため、計画完了の水準に達するまでの間に、その想定を超える大規模水害の発生が起こり得ることを十分考慮して、早急に対策を講じる必要がある。