平成26年版 防災白書|第1部 第3章 第5節 5-1 災害の状況


第5節 平成25年台風第26号及び第27号

5-1 災害の状況

台風第26号は、10月16日明け方に大型で強い勢力で伊豆諸島北部を通過し、同日15時に三陸沖で温帯低気圧となった。この台風及び台風から変わった温帯低気圧により、15日と16日を中心に、西日本から北日本の広い範囲で暴風、大雨となった。特に東京都大島町では、台風がもたらす湿った空気の影響で、16日未明から1時間100ミリを超える猛烈な雨が数時間降り続き、24時間の降水量が800ミリを超える大雨となった。

この災害により、死者40名、行方不明者3名、重傷者27名、軽傷者103名の人的被害、全壊86棟、半壊61棟、一部破損947棟、床上浸水1,884棟、床下浸水4,258棟の住家被害が発生した。特に、東京都大島町においては大規模な土砂災害が発生し、多くの人的、物的被害が発生した。

避難指示は、4都県で16,369世帯に、避難勧告は7都県で39,845世帯に出された。

土砂災害は、18都県で152件が発生した。

ライフライン関係では、約375,770戸で停電が発生し、6都県で約1,300戸で断水した。通信関係では固定電話で障害が発生し、携帯電話基地局が停波した。

道路については、最大で高速道路2区間、直轄国道2区間、都道府県管理国道17区間、都道府県道87区間で通行止めが発生した。

鉄道については、最大で34事業者103路線で運転休止した。

公共土木施設では、河川480箇所、海岸25箇所、砂防(急傾斜地含む)23箇所、道路(橋梁含む)229箇所、港湾16箇所、下水道2箇所、公園11箇所で被害が発生した。

農林水産施設等では、農地601箇所、農業用施設730箇所、林地荒廃57箇所、治山施設19箇所、林道施設等118箇所、漁港施設11箇所、養殖施設207箇所の被害が発生した。

文教施設等では、国立学校施設10箇所、公立学校施設349箇所、私立学校施設33箇所、社会教育・体育、文化施設等194箇所、文化財等29箇所、研究施設1箇所等で被害が発生した。

社会福祉施設等では、225施設で被害が発生した。


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