第4章 国土保全
1 治水事業等
国土交通省においては,日本経済再生に向けて,「復興・防災対策」,「成長による富の創出」,「暮らしの安心・地域活性化」の3分野に重点化するとの方針に基づき,水害・土砂災害等に対する事前防災・減災対策をハード・ソフトの両面から強力に推進する。
- 東日本大震災の被災地の復興を加速させるため,堤防等の復旧・整備を推進。
- 九州の豪雨災害,紀伊半島の深層崩壊等,災害が頻発している状況を踏まえ,災害の起こりやすさや災害が発生した際に想定される被害の程度を考慮した予防的な治水対策や,近年,甚大な災害が発生した地域における再度災害防止対策を重点的に実施。
- 老朽化等により機能が低下した施設の適切な補修・更新等を進めるととともに,維持管理データベースの整備や技術開発等を通じて長寿命化対策を促進し,ライフサイクルコストの縮減に努めつつ,戦略的維持管理・更新を推進。
- 25年度予算額
- 636,879百万円
※この他に社会資本整備総合交付金及び防災・安全交付金の内数
- 24年度予算額
- 650,543百万円
※この他に社会資本整備総合交付金及び地域自主戦略交付金の内数
1-1 維持管理 予防的対策
国民の安全を守るため,災害の起こりやすさや災害が発生した際に想定される被害の程度を考慮し,堤防の点検結果に基づく緊急対策や,深層崩壊や火山噴火のおそれが高い地域における土砂災害対策,国土保全上重要な沖ノ鳥島の保全など,予防的な治水対策を重点的に実施。
- 25年度予算額
- 266,205百万円
- 24年度予算額
- 259,044
- 差引増△減
- 7,161