防災白書の刊行に当たって


防災白書の刊行に当たって

内閣府特命担当大臣(防災) 平野達男
内閣府特命担当大臣(防災)
平野 達男

未曾有の大災害となった東日本大震災の発生から4か月以上が経過いたしました。政府は、発災以来、捜索救助、ライフライン・交通等のインフラの復旧、がれき処理、避難所の環境改善、仮設住宅の建設等の応急対策や復旧対策、並びに被災者生活支援に全力を挙げて取り組んできたところですが、引き続き、政府が一体となって、こうした対応に万全を期しながら、被災地域の本格的な復旧、そして将来を見据えた復興に向けて力強く取り組んでいかなければなりません。

本白書は、6月14日に閣議において決定され、国会に報告いたしました。白書では、5月末時点での東日本大震災の状況及び政府の対応の取りまとめを中心に記述しております。今回の震災に関する検証や教訓の抽出については、これから本格的に取り組まれることになりますが、今後の防災対策に向けて、想定災害の適切な見直し、防災基本計画の見直し等による津波対策の充実等、現時点での問題意識も明らかにしました。また、平成22年以降に発生した東日本大震災以外の主要な災害についても取りまとめています。

6月24日には東日本大震災復興基本法が公布・施行されました。また、同25日には東日本大震災復興構想会議の「復興への提言」が取りまとめられ、同26日には中央防災会議に設置した専門調査会において今後の津波防災対策の基本的考え方についての中間取りまとめが行われるなど、被災地の復興及び防災対策の見直しに向けた動きが加速しつつあります。

本白書を通じて、国民の皆様に我が国の災害対策について御理解いただき、その推進について一層の御協力をいただければ誠に幸いです。

平成23年7月

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内閣府政策統括官(防災担当)

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