コラム 震災の追体験を通じた防災教育〜「人と防災未来センター」


平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の経験を語り継ぎ,その教訓を未来へ生かすため,兵庫県は,平成14年4月に「人と防災未来センター」を設置し,災害文化の形成,地域防災力の向上等を図っている。

同センターの防災未来館においては,大震災を追体験できるフロアが設けられており,来館者は,立体的な大スクリーンを備えた「1.17シアター」により,当時の地震破壊のすさまじさを迫力ある大型映像と音響で体感し,その次に,ジオラマ模型で作られた「震災直後のまち」を歩くことにより,倒壊した家屋やがれき,発生した火災など,地震によって市民の生活の場がいかに破壊されたかをリアルに体験できる。

更に,本年1月のリニューアルにより,震災直後から10年後に至るまで,被災した人々の暮らしの変化や街なみの復興過程をジオラマ模型で分かりやすく展示した「復興への道」が新設されている。実際に被災した展示解説ボランティアによる説明と,語り部ボランティアによる「震災を語り継ぐコーナー」での体験談を交えて,被災地の実態や復興への取組みを学ぶこともできるようになっている。

同センターには,年間50万人以上の来訪者があり,うち小中学生等が5割近くを占めており,貴重な防災教育の機会を提供している。

1.17シアターの写真 「1.17シアター」
震災直後のまち並みのジオラマの写真 「震災直後のまち並み」
復興への道のジオラマの写真 「復興への道」


所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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