5−2 防災施設設備の整備



5−2 防災施設設備の整備

(1)雪崩防止
 農林水産省においては,積雪地域における雪崩による被害から集落等を守るため,柵工などの整備と一体的に森林の造成等を推進した。
(事業費 2,388,858千円  国費 1,171,099千円)*
第5章5−2(2)f防災林造成事業 に係る予算に含まれる。
(2)冬期における道路交通確保
 国土交通省においては,新積雪寒冷特別地域道路交通確保五箇年計画に基づき,次の事業を推進した。
a 除雪,防雪,凍雪害防止
  拠点間を結ぶ主要な広域幹線道路について,重点的な除雪・防雪事業を実施した。また,凍結路面箇所等における消雪施設の整備,流雪溝の整備を実施するとともに,歩道除雪の充実や消雪施設の重点整備により,歩行者空間の確保を行った。さらに,気象情報システムの整備を行い,効果的な情報提供を図った。
(事業費 115,675,358千円  国費 76,341,691千円)
b 除雪機械整備
 除雪機械については,積雪寒冷特別地域の除雪に必要なロータリー除雪車等の車道用除雪機械の整備とともに,歩道用除雪機械や,凍結路面対策のための薬剤散布用機械を整備し,合計11,600台の配備体制を整備した。
(事業費 15,776,000千円  国費 11,049,000千円)
(3)豪雪地帯対策
 国土交通省においては,克雪活動の推進を図るために必要な施設等を整備する補助事業について,3地域の整備を引き続き実施するとともに,新たに1地域の整備に着手した。
(事業費 284,064千円の内数  国費 142,032千円の内数)
(4)雪に強いまちづくりの推進
 国土交通省においては,積雪・堆雪に配慮した体系的な都市内の道路整備を行った。また,居住地内の積雪を速やかに排除するために新世代下水道支援事業制度(リサイクル推進事業—再生資源活用型)による事業を北海道札幌市等5箇所において実施した。

(5)雪崩対策事業
 国土交通省においては,次の事業を実施した。
(事業費 3,573,000千円  国費 1,793,000千円)
a 雪崩対策事業
 集落における雪崩による災害から人命を保護するため,雪崩防止施設の整備を促進した。
b 総合的な雪崩対策の推進
 雪崩の頻発する地域においては,雪崩防止施設を整備するとともに警戒・避難体制の整備等を目的とした総合雪崩対策モデル事業を推進した。
c 雪崩対策事業調査
 事業の効率的な実施のため,現地観測等を通して雪崩の被害予測法,防止施設の合理的な設計・施工等について調査・研究を行った。

(6)融雪時の出水や雪崩に伴う土砂流出対策等
 国土交通省においては,融雪時の出水や雪崩に伴う土砂流出防止,流雪用水確保に寄与,及び除排雪機能を有する砂防設備の整備を総合的・包括的に実施することを目的とする雪対策砂防モデル事業を実施した。

(7)空港の雪害防止
 国土交通省においては,積雪寒冷地における航空交通を確保するため空港の除雪,除雪機械等の整備を行った。
(国費 850,413千円)

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.