6−2 防災施設設備の整備
(1) 消防施設設備の整備
消防庁においては,消防力の強化のために必要な防火水槽,消防広域化推進事業,消防ポンプ自動車,小型動力ポンプ付積載車及び小型動力ポンプ付水槽車,並びに複雑多様化する各種災害に対処するために必要な消防艇,はしご付消防ポンプ自動車,消防緊急通信指令施設,消防用高所監視システム及び消防車両動態管理・情報システムの整備について,市町村等に対し補助を行う。
平成14年度予算額 平成13年度予算額 差引増△減 (百万円) 5,452 6,231 △ 779
(2) 林野火災用消防施設等の整備
消防庁においては,林野火災に対処するため,地方公共団体に対する補助を行うことにより,防火水槽,林野火災用活動拠点広場,林野火災対策用資機材,林野火災工作車及び小型動力ポンプ付水槽車の整備を促進する。
平成14年度予算額 平成13年度予算額 差引増△減 (百万円) 225 251 △ 26
(3) 国立学校の防火施設整備
文部科学省においては,国立学校の火災予防,又はその被害を最小限にとどめるための防火施設の整備を行う。
(4) 文化財の防火施設等の整備
文化庁においては,文化財の火災予防のための施設設備の整備に対し,補助を行う。
平成14年度予算額 平成13年度予算額 差引増△減 (百万円) 2,378 2,486 △ 108
(5) 林野火災予防施設の整備等
農林水産省においては,林野火災を予防するため,全国山火事予防運動等林野火災の未然防止についての普及,予防体制の強化,予消防組織の育成,林野火災予防情報システムの整備等を地域単位で推進する事業及び防火林道を整備する事業につき助成する。また,国有林においても防火線の整備,防火林道の整備等を実施する。
平成14年度予算額 平成13年度予算額 差引増△減 (百万円) 1,381 1,812 △ 431
(6) 空港における消防体制の整備
国土交通省においては,航空機火災等に対処するため,仙台,高松,松山,新潟,広島,宮崎,新千歳及び函館空港の大型化学消防車等の大型化及び性能向上を図って更新を行い,主要空港については,引き続き指揮・指令及び通信連絡体制の充実強化を図るため,保安防災通信指令卓の整備を行う。また,平成12年度から運用を開始した「空港防災教育訓練センター」においては,空港消防業務従事者の技術の向上を図るため,専門的かつ総合的な消火救難訓練等の計画的な運用を行い,さらに,空港保安防災体制の充実,危機管理体制の強化を図るため,主要空港に空港保安防災専門職員の配置を行う。一方,空港救急医療体制については,老朽化した空港救急医療搬送車及び空港救急医療用資器材等の更新を行う。
平成14年度予算額 平成13年度予算額 差引増△減 (百万円) 2,274 2,317 △ 43
(7) スーパー堤防区域内における中高層耐火建築物への融資
国土交通省においては,スーパー堤防の整備を推進するとともに,周辺の市街地における地震,火災等の災害の防止を図るため,スーパー堤防の区域内における中高層耐火建築物に係る融資を行う。
(8) 災害の防止に寄与する耐火建築物等に対する建設・購入資金融資
住宅金融公庫においては,災害の防止に寄与する耐火建築物等の建設・購入資金に対し都市居住再生融資,市街地再開発等融資及び中高層建築物融資を行う。
平成14年度予算額 平成13年度予算額 差引増△減 (百万円) 〔453,880〕 〔408,199〕 〔45,681〕 (注) 〔 〕書きは,融資額を表す。
(9) 海上消防能力の整備
海上保安庁においては,海上火災に,より的確に対処するため,消防能力を備えた巡視船艇を整備する。