3−2 静岡県中部を震源とする地震
(1) 災害の状況
平成13年4月3日23時57分頃,静岡県中部の深さ30kmでM5.1の地震が発生し,静岡県静岡市で震度5強を観測したほか,静岡県島田市,岡部町,川根町で震度5弱,東海地方を中心に,関東地方から近畿地方にかけて震度1以上を記録した。気象庁は,この地震は想定される東海地震に結びつくものではないことを趣旨とする解説情報を発表した。
この地震により,静岡市他の8名が軽傷を負い,80棟の住家が一部損壊した。
ライフライン関係においては,静岡県内で水道管が損傷し,断水の被害が生じたほか,鉄道関係では,JR東海で一時運転を見合わせた。
(2) 国等の対応状況
内閣府においては,4月4日0時00分「情報対策室」を設置し,関係機関から情報収集を行うとともに,官邸,関係省庁に情報連絡を行った。
消防庁では,4月4日0時00分「災害対策本部」を設置し,静岡県及び岐阜県の防災ヘリコプターが被害情報収集を行った。
警察庁では,関係機関等との連絡体制を確立するとともに,関東管区警察局及び関係県警察に災害警備本部等を設置し,被害情報の収集,交通規制,危険個所の点検及び警戒活動等を実施した。
防衛庁及び海上保安庁においては,被害情報収集のため,航空機及び巡視船等による調査を実施した。