表示段落: 第3部/第4章/5


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5 治山事業

 農林水産省においては,災害に強い安全な国土づくり,水源地域の機能強化,豊かな環境づくりを基本方針とする「第九次治山事業七箇年計画」の5年度として緊急かつ計画的に治山事業を推進する。

 特に近年の火山・地震災害や集中豪雨等に伴う激甚な山地災害の多発状況に対処するため,大規模な火山災害が発生した地域において,治山施設の整備,大規模な緑化等を集中的,総合的に行う火山治山激甚災害対策特別緊急事業を新たに実施するほか,荒廃地,荒廃危険地等の整備の積極的な実施や山地災害予知施設の設置を推進する。

 また,森林が過密化し,山崩れや土砂,流木等の流出が発生するおそれのある水土保全機能が著しく低下した保安林について,本数調整伐等を積極的に推進する。

 さらに,台風や集中豪雨によって上流部の森林から発生した流木が大量に流下し,下流部の集落が被災する事例が多発したことに対応するため,砂防事業との連携を強化し,上流部における森林整備や流木防止対策と下流部において流木を捕捉する透過型ダムの整備などを実施する。

  平成13年度予算額 (168,030百万円)

  平成12年度予算額 (171,593百万円)

   差引増△減    (△3,563百万円)

5-1 国有林治山事業

 国有林野内における治山事業を国費310億900万円をもって実施する。

5-2 民有林治山事業

(1) 直轄事業

a 治山事業

 継続21地区について,民有林直轄治山事業を事業費109億4,043万円,国費81億7,900万円をもって実施する。

b 地すべり防止事業

 後掲( 4章6-1(1)c )

c 治山計画等に関する調査

 治山事業の効果的な推進を図るため,山地保全調査,地すべり対策調査及び治山事業積算基準等分析調査を国費9,968万円をもって実施する。

(2) 補助事業

a 治山事業

 荒廃地,荒廃危険地の復旧整備等を行うため,山地治山,防災林造成,保安林整備,保安林管理道整備,防災対策総合治山,水源地域整備及び環境保全保安林整備の各事業を事業費2,407億500万円,国費1,263億9,474万円をもって実施する。

b 治山激甚災害対策特別緊急事業

 甚大な被害を受けた平成11年災害に係る2地区について,再度災害を防止する事業を29億7,288万円,国費15億9,758万円をもって実施する。

c 国有林野内補助治山事業

 国有林野に係る治山事業のうち,集落,公共施設等と密接な関連を有する地域を対象とする事業を事業費19億8,139万円,国費10億円をもって実施する。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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