表示段落: 第3部/第4章/11
11 その他の事業
(1) 自然災害防止事業債等
総務省においては,地域防災計画に掲げられている災害危険区域において,地方公共団体が災害の発生を予防し,又は災害の拡大を防止するために単独で実施する事業について,自然災害防止事業債を措置することとしており,779億円を予定している。また,地方公共団体が単独事業として実施する河川管理施設又は砂防設備に関する工事その他の治山治水事業等について,臨時河川等整備事業債を措置することとしており,1,355億円を予定している。
(2) 保安林整備管理事業
農林水産省においては,保安林整備臨時措置法の規定により策定された保安林整備計画に基づき保安林の配備を進めるとともに,保安林の適正な管理を推進するため,立木伐採等の許可事務,保安林標識・台帳の整備,保安林の境界等の実態把握等の事業に対して助成する。
平成13年度予算額 (828百万円)
平成12年度予算額 (823百万円)
差引増△減 (5百万円)
(3) 休廃止鉱山鉱害防止等事業
a 休廃止鉱山鉱害防止等事業
鉱害防止義務者が不存在又は無資力の休廃止鉱山の鉱害防止のために地方公共団体の実施する事業に対して補助を行うとともに,鉱害防止義務者が実施する休廃止鉱山の坑廃水処理のうち,義務者に起因しない汚染に係る部分に対し補助を行う。
平成13年度予算額 (3,543百万円)
平成12年度予算額 (3,537百万円)
差引増△減 (6百万円)
b ぼた山災害防止対策事業
崩壊流出等の危険性のあるぼた山のうち,防災工事を実施する義務者が不存在又は無資力のものについて,地方公共団体が実施する災害防止工事(崩壊防止工事,保全工事等)に対して助成を行う。
平成13年度予算額 (1,152百万円)
平成12年度予算額 (1,547百万円)
差引増△減 (△395百万円)
c 放置坑口閉そく対策事業
石炭の採掘事業の廃止後放置されている坑口及び坑道に係る陥没穴への周辺住民の墜落等の危険防止のため,閉そく工事を実施する義務を有する鉱業権者が不存在又は無資力のものについて,地方公共団体が実施する放置坑口の埋戻し工事等に対して助成を行う。
平成13年度予算額 (13百万円)
平成12年度予算額 (11百万円)
差引増△減 (2百万円)
(4) 鉄道防災事業
国土交通省においては,旅客鉄道株式会社等及び日本鉄道建設公団がそれぞれ施行する国土保全に係る荒廃山地及び海岸等並びに青函トンネルの防災事業に対し,補助を行う。
平成13年度予算額 (566百万円)
平成12年度予算額 (1,096百万円)
差引増△減 (△530百万円)
(5) 下水道事業
国土交通省においては,都市化の進展に伴う雨水流出量の増大に対処し,都市における安全性の確保を図るため,浸水の防除に寄与する公共下水道事業,都市下水路事業,緊急都市内浸水対策事業等を推進する。
平成13年度予算額 (182,102百万円)
平成12年度予算額 (179,394百万円)
差引増△減 (2,708百万円)
(6) 特殊地下壕対策事業
国土交通省,農林水産省,林野庁においては,戦時中に築造された防空壕等の特殊地下壕について,現存する危険度が高いものに対して,埋戻し等の対策事業を行う。