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(5) 地震に関する調査研究
独立行政法人防災科学技術研究所においては,次の研究を行う。
a 地震観測網の運用
全国に整備する高感度地震観測施設及び広帯域地震観測施設等について,当該施設から得られるデータを収集・解析処理し,これらのデータや処理結果について全国の地震研究者,防災関係者等へ提供を行う。
b 地震動予測地図作成手法の研究
日本全国を概観した地震動予測地図の作成手法の研究を行い,地震調査研究推進本部による地震動予測地図の作成を支援する。
c 関東・東海地域における地震活動に関する研究
関東・東海地域に設置された各種観測施設から収集されるデータを用いて,当該地域の詳細な地殼活動解析研究を行うとともに,重点的観測強化を推進する。
d 地震発生機構に関する研究
地震発生の長期予測の高度化に資するため,内陸地震発生域の場(構造,物性や強度)や現象(地震活動,応力や水の状態)の時間的変化について,フィールドでの実験・観測研究,及び室内でのモデル実験・数値実験により研究を推進する。
e 強震動・震災被害予測システムに関する研究
これまでに整備してきた地震観測網等の観測システムを最大限に活用し,高度化された震源解析・強震動予測をもとに震災被害を予測することができるシステムを開発するための研究を行う。
f 地震観測施設の整備
地震調査研究推進本部の方針の下,全国に基盤的な調査観測網の整備を行うため,高感度,広帯域,強震動等地震観測施設の整備を行う。