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(3) 復興特定事業の状況
阪神・淡路復興委員会から,復興のための戦略的プロジェクトとして提言された主な「復興特定事業」の状況は,次のとおりである。
[1] 上海長江交易促進プロジェクト
平成12年10月26日に上海市に「神戸館(上海KOBE PLAZA)」が開設された。同館には,中国側の企業とのビジネスマッチングや情報収集・提供への効果が期待されている。
[2] ヘルスケアパークプロジェクト
平成10年度に事業主体である「ひょうごヒューマンケア(株)」が設立され,実施設計が行われてきたが,平成12年度に企画内容の見直しを行い,現在「ヘルスケアパークのミュージアム部分」について基本設計の作成作業を行っている。
[3] 新産業構造形成プロジェクト
「神戸ルミナリエ」は,平成12年度は12月12日〜25日の14日間開催され,約473万人が来場した。
また,「神戸医療産業都市構想の中核的施設整備等事業」では,その中核的施設となる「先端医療センター」の第1期工事となる医療機器棟が平成12年7月10日に着工し,平成14年3月の全施設完成を目指し,整備を行っている。
一方,地場産業の一つであるケミカルシューズ業界においては,情報発信機能や起業支援機能を備えた「くつのまちながた」核施設を整備しており,平成12年7月19日には中核拠点となる「シューズプラザ」が完成した。
[4] 阪神・淡路大震災記念プロジェクト
平成12年2月22日に復興特定事業に位置付けられた阪神・淡路大震災メモリアルセンター(仮称)の整備事業は,平成12年に実施設計が完成し,平成13年1月6日には安全祈願祭が執り行われ,施設工事に本格着工した。