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(案2)津波の発生及びcのSagiyaの解析によるカップリング領域を考慮した震源域モデル(案1)bを主体とした震源域モデル


3. これらの研究成果を考慮して、「東海地震」の想定震源域について、以下のように考えてはどうか。
   
  (案1)bを主体とした震源域モデル
    Matsumura(1997)の固着域を主体とする。ただし、カップリング領域としての固着域に限定するとGPS観測結果を十分こ説明しないこと(気象研究所の解析による)を考慮して海側(御前崎付近まで)にやや広めて考える。
 なお、この範囲はYoshioka et al.(1993)のバックスリップの大きい領域を概ね含んでいる。
   
   
  (案2)津波の発生及びcのSagiyaの解析によるカップリング領域を考慮した震源域モデル
    案1では安政東海地震のような津波が発生しない可能性が高く、防災対策上は実際に発生した津波を十分考慮する必要があることから駿河トラフ境界付近までの地殻変動を考える必要がある。
 また、Sagiya(1999)の解析によるバックスリップ領域は主として海域にあり、バックスリップの大きな領域は上の固着域を含まない。
 以上のことを考慮したモデルについても検討することとする。
 なお、厳密な固着域の大きさはバックスリップからは判断できないため、想定震源域の面積は案1のモデルと同じ程度を考える。
   
4.

震動予測を行う際に、アスペリティーを設定する方法があるが、どこにどのくらいの大きさのものをおくのが適当かについては未解明部分がある。アスペリティーをおくか、ある程度一様な変位をおくかについては、専門調査会で検討することとしたい。

   
5. なお、防災上の観点から、案1、2それぞれについて強震動予測や津波予測を行い、いずれか大である被害を前提に防災対策を考えることではどうか。
 
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