○ 統計的グリーン関数法の概要


○ 統計的グリーン関数法の概要
 
 図に統計的グリーン関数法による工学的基盤波作成の流れを示す。
 
図-1  統計的グリーン関数法を用いた工学的基盤波の作成
 
 今回適用する統計的グリーン関数法は、Irikura(1986)による重ね合わせ手法に基づく経験的グリーン関数法を基本としている。経験的グリーン関数法ではグリーン関数として観測記録を用いることで、観測地点の深部地盤構造や浅部地盤構造は、既に記録に含まれていると考えている。統計的グリーン関数法は適切な観測記録が得られない場合に有効な手法である。今回採用する手法では、グリーン関数としてはω-2則に従う震源特性に従うスペクトルモデル[Boore(1983)]を考え、これに経験的な位相特性を与えたものを使用する。深部地盤構造は一次元成層構造としてHaske11 Matrixにより地盤応答を考慮する。この波形をグリーン関数と考え、Irikura(1986)に従い波形合成を行い、大地震の地震動波形を求める。以下に具体的な作業内容を示す。
 
前へ 】【一覧へ 】【次へ

 
 

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.