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シェイクマップ(図2)とコミュニティ・インターネット震度(図3)から出た震度は、かなり合致している。例外は震源付近地域だが、ここは地震計の使用、被災人口の両側面において、あまりサンプルが得られなかったところである。主に断層近くから報告をした人がほとんど居なかったという理由で、報告によるインターネット震度は測定されたものより低かった。従って震央付近地域の郵便番号別(人口密度の低いこの地域では、これは広いエリアになる)での震度の報告平均は、亀裂近くの、郵便番号が小さい地域での多くの観測を想定した報告よりも低い。対照的に、断層近くのシェイクマップの計測震度は主に、既存の地上動の後退によって決定される。これは人口密度の低いこの地域では、断層付近の記録がないからである。これらの動きは細かい基盤目(断層付近の地点も含む)で予測されるため、地上動が大きく推定され、対応する震度も高いのである。
図3. 1999年(M7.1)カリフォルニア州ヘクターマイン地震のコミュニティ・インターネット震度地図。1,116の郵便番号地域から寄せられた25,000近くの震度報告をまとめたもの。
計測器から出される震度と従来型の観測震度とが相互補完する手法はいくつかある。コミュニティ・インターネット震度地図(CIIM)は直に被害査定を出し、シェイクマップは地上動記録から震度を割り出す。地震に関して両方のデータがあると、観察される被害と観測器の記録との関係を改善できる。CIIMは観測所がない場所の情報も提供してくれる。これが米国ほぼ全土(ほぼ全世界でも)の状況なので、CIIMは科学的/社会的分析のためのデータポイントを何千と増加させるかもしれない。しかし、正確迅速に反応をするのはシェイクマップのみであり、CIIMは地震後の正確な情報とはいえない(これが唯一の情報なら話は別かもしれないが)。それでも、CIIMだけが科学的工程の中にコミュニティとの交流とその参加をもたらす、人間的要素を持っている。
「シェイクマップ」と「コミュニティ・インターネット震度地図」はwww-social.wr.usgs.govで、それぞれ「Shake Map」「Did you feel it?」というリンクから見る事ができる。このサイトでは、これらのシステムを説明する、より詳しい原稿のネット版が見られる。
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