記者発表資料

中央防災会議
「民間と市場の力を活かした防災力向上に関する専門調査会」
市場・防災社会システム分科会(第二回)議事概要について

市場・防災社会システム分科会事務局(内閣府(防災担当))

1.分科会の概要

日 時 平成16年1月30日(金) 15:00〜17:00
場 所 明治記念館2階「孔雀の間」
出席者 樋口座長、大林、齋藤、田畑、中谷、西浦、前田、松岡(和)、松岡(勝)、
目加田、山口の各委員(五十音順 敬称略)
坂内閣府審議官、尾身内閣府政策統括官(防災担当)、
原田内閣府大臣官房審議官 他

2.議事概要

(1)議事項目

1)委員提言 「流通小売業における震災対応と課題」
2)事例紹介 民間企業における災害復旧支援サービス
3)事務局 分科会検討作業における概念の整理

(2) 議事項目に沿って、齋藤委員からの委員提言及び災害復旧支援サービス業を営むドイツのBELFOR International社による事例紹介、事務局からの概念整理が行われ、各委員から以下のような意見等が出された。

コンビニエンスストアには地域の情報が集まる。発災時には店舗周辺の状況を把握し、自治体等の組織を通じるなどして発信するという活動をしたい。
災害後においてコンビニエンスストアが店舗の営業を継続するためには物流ルートの確保が不可欠であり、コンビニエンスストア配送車の発災時の通行規制問題について政府がリーダーシップをもって対応して欲しい。
企業の力を活かすためには、@企業自体が災害時でも迅速に事業復旧できるだけの基盤を持つこと、A事前に企業が地域とコミュニケーションを行い災害時に必要な対応について相談しておくこと、Bビジネス面だけでなく防災などの地域貢献活動を市民が評価する仕組みを作り企業の意識を高めること、が有効である。
環境においては環境効率性(環境負荷に対する付加価値の割合)という尺度があるが、防災においても例えば防災効率性のような指標によって企業を評価すべき。
市場と企業の力を議論する上では、安全性の向上やリスクの削減に関する費用対効果の計量化が必要。
ハザードマップを個々の建物単位にまで詳細化すれば損失額算定ができ、費用対効果の目安となる。また、道幅が拡充されればどの程度安全性が増すかというマクロ的な観点とのマッチングができる。
災害時での機能保証に関する製品規格ができれば費用対効果の納得感が増す。
自助・共助・公助の軸、企業ビジネスの世界とノンプロフィットの世界の軸、発災前対策と発災後対応の軸、という3つの軸で、政府・自治体、企業、NPO、地域・自治会、個人の役割分担を整理する必要がある。
火災や水災等の被害から速やかに修復させる業種も、復旧速度を上昇させコストダウン・廃棄の削減という意味で、今後日本に普及すると良い。
企業の社会的責任の観点で、防災は重要な要素である。国際規格は無理でも日本国内の規格として作れないか。

以  上